80代女性母に評判の良かった小説5選
本を読むのが大好きなのに、ある時文字が見えにくくなって、チカチカしてきたり、目が横ブレしたり…集中力が途切れて本が読めなくなってくる。その日の天気や体調によって、老眼鏡の同数を上げたり下げたりしながら本を読む。
80歳を超えている母は、本を片手に居眠りしている人ではありましたが、白内障の手術をしてから、本を読む速度が上がったように思います。そんな母に、私が読んで面白かった本を紹介していますが、あれ面白かったよって言われた本だけをピックアップしてみました。
チーム / 堂場瞬一
ななつのこ / 加納朋子
推理小説というと、刑事事件が絡むものがほとんどですが、これは、日常の不思議を推理していて、とても優しい気持ちで読めるミステリーなのです。
読んで切る最中も、読み終わっても、なんとも優しい気持ちになるのは、作家の文体にもよるのでしょうか。
坊ちゃん社員 / 源氏鶏太
源氏鶏太氏の小説が時代背景もあってか、古いと思われる方がいるようだが、これは、かつての日本のあった姿。
「家庭の事情」などは、サザエさん的な話で、万人に共感されるのではと思うのだが…
この時代の作家さんに比べると、とてもシンプルなわかりやすい言葉で書かれていて、すんなり読めて楽しめます。娯楽小説です。
本好きな人は、昭和の大作家、源氏鶏太氏をしらないともったいないと思います。
坊ちゃん社員の主人公の名前は昭和太郎。母向きだと思いました。
痛快そのもの。
サクリファイス / 近藤史恵
自転車競技とは、こんな自己犠牲を払うスポーツだったのかと衝撃を受けた作品です。
心打たれました。
そのあと、「弱虫ペダル」などの、アニメも積極的に読むようになったのも、サクリファイスの小説に出会っていたからこそです。
巴之丞鹿の子 / 近藤史恵
大好きな近藤史恵さんの時代ミステリー小説の第一作。
私が読んだ本を持っていくので、母も近藤史恵さんの大ファンです。
その中でも、一番好きな近藤史恵さんの本は、これだそうです。
まとめー80代女性母に評判の良かった小説5選
80代だからといって、読む小説が古い必要は全くありません。
祖父が走ることが好きだったようで、母はマラソンに関する小説を好みますし、恋愛ものも好きで心ときめかせて読んでいるようです。
この世代の人で、波乱万丈ではない人はいないのではないでしょうか。
激動の時代を生きてきた人は雑食ですね。なんでも読んで吸収しています。
そろそろ耳から読む本はお手のもんだそうです。
「君の名は」は、ラジオドラマですから。