何故、大根おろしを食べたほうが良いのかの理由は三つ
- 消化を助ける酵素がある
- ダイエットができる
- 老化防止
消化を助ける酵素がある
大根に含まれるアミラーゼ(ジアスターゼ)やプロテアーゼは、たんぱく質やリパーゼは脂肪を分解する酵素です。
酵素は、栄養の吸収や分解、燃焼や排泄など、生命を維持するのに欠かせないものです。
加齢とともに作られる酵素の量が減り、消化に優先的に酵素が使われると、若々しい身体を保つことが後回しになってしまいます。大根おろしで消化に使える酵素を取り入れることになれば、免疫力の向上や血糖値な血圧の降下、肥満の改善などに酵素を回せることになります。病気になりやすかったり、老化が早く進んでしまったりしてしまいます。
食べ物で酵素をたっぷり取れることは、酵素の節約になりますので、単純に食べ物が消化しやすくなるだけの話ではなく、体全体にとって、とても良いことなのです。
ダイエットができる
テレビの番組で、女性芸人が1日に生大根を300g、食前か食中に食べて、11k以上痩せていました。
ダイエットいに良いと言われる効果は次の4点です。
①消化酵素が多く含まれていますので、胃腸を整える整腸効果が期待できます。
②水溶性の食物繊維が硬い便を柔らかくし、不溶性食物繊維が便通をよくしますので、両方の食物繊維が豊富な大根は便秘の解消になり、宿便をとってくれます。
③大根の辛味成分には、脂肪燃焼効果のイソチオシアネートが含まれています。体内の活性酸素を除去して、内臓の働きが良くなると代謝も上がるので、脂肪も燃焼しやすくなります。
④糖質やカロリー少ない。カリウムも多く含まれますので、余分な塩分を排出するので、むくみに効果があります。また、ビタミンCによる肌や粘膜の健康を保ちます。皮と身の間にビタミンCはたくさんありますので、皮ごと食べたいところです。
食べすぎると下痢になったり、おならが臭くなったりしますので適量にしましょう。
辛味成分が揮発性なので、大根おろしにしたら置きっぱなしで時間が経つと辛味成分が蒸発してしまい、脂肪燃焼効果のあるイソチオシアネートが減ってしまいます。過熱しても減ります。
それでも食べて辛味があれば残っていますし、よく噛んで食べた時に、辛味を感じるのであればありますよーってことです。
大根は、栄養はありますが全ての栄養が入っているわけではありませんので、カルシウムなど足りない栄養素は違う食材で補って、大根一種類だけのダイエットは、栄養を偏らせるのでやめましょう。
老化防止
辛味成分のイソチオシアネートは、傷ついた細胞の増殖を抑えます。つまり、がんの予防につながり、老化防止にもなるということです。
また、女性ホルモンと同様の作用をしますので、更年期障害に悩む世代の方におすすめです。
更年期障害は、女性ばかりではありません。中年になって、汗が吹き出したり、イライラしたり、落ち込みやすくなってる男性諸君!、大根おろしを食べて、元気になれるかもしれませんよ。
コレステロールをコントロールしますので、ぽっこりお腹引っ込めて、元気はつらつ…(危ない危ない)大根おろし♬。
がん予防成分のグルコシノレートは、ミロシナーゼの酵素によって、イソチオシアネートへ変化する働きをします。すったり切ったり細胞が壊れて化学反応を発生させます。
この辛味成分は、辛い大根おろしが嫌いじゃなければ皮ごとおろし、汁ごと生ですぐ食べる大根おろしがもっとも多く取れます。
たんぱく質や糖質の消化を助ける消化酵素、老化の原因の活性酸素の除去、風邪による口内炎や喉の痛み和らげ咳を穏やかにする殺菌作用があり、血液さらさらにして動脈硬化を防ぐ自然治癒力をも高める優秀な食材です。
大根の葉っぱには、ビタミンA、C、K、葉酸やカルシウムも豊富なので、できれば葉付きの大根を手に入れましょう。
お味噌汁に入れたり、軽く塩もみしてお漬物としたり、炒めて食べるのも美味しいですね。水に溶けてしまう栄養素も多いので、汁ごといただきましょう。
「そうは言っても大根の辛いのは苦手」な人へ
辛いのが苦手なら、次の方法で辛味を感じなくさせることができます。
①大根おろしを30秒から1分くらい電子レンジにかける
②柚子や酢橘などの柑橘系を加える
③時間をかけてすり下ろしたり、料理の一番はじめにすって、ほったらかす。
④大根おろしの汁をリンゴジュースや蜂蜜と混ぜて飲む。
⑤バナナなどとスムージーにする。
辛味成分のイソチオシアネートは、揮発性で熱に弱いので、時間が経ったり、48度以上2分で活性失うことがあります。長く火を入れるとせっかくのイソチオシアネートが蒸発してしまいます。煮物などにしてしまうと、生で大根おろしなどで食べるよりも効果的な成分は減ってしまいますが、全くなくなるわけではないので、苦味が嫌ではない旨味に感じる程度によく噛んで食べましょう。
おいしい大根の見分け方
晩秋から初冬にかけて旬な大根のおいしい見分けかたは、重みがあって、真っ直ぐで白くきめ細やかでハリとツヤがあり、ヒゲ根は少ないものを選びます。
葉が切られていて、茎の断面が見えるときには、切り口を見て、中心が白くなっていたり空洞になっていないものを選びましょう。切り口にすが入っていると、根にもはいっていることが多いので避けます。
大根の保存法
茎や葉、根と分けます。
根はさらに3分の一に切り、キッチンペーパーで包んで、ビニールか密封袋に入れて冷蔵庫で立てて保存します。しなっとならないように、キッチンペーパーが湿ってきたら取り替えます。
余った大根おろしは冷凍保存ができます。ラップに一食ずつ包み、密封袋に入れてから冷凍します。
まとめ
焼き魚や天ぷらなど脂っこいものに添えられている大根おろしには、消化を助け、吸収を良くして、口当たりさっぱりに食欲を増進してくれます。
焼き魚のこげの発がん性物質が気になっても、がん細胞を抑える効果のある大根おろしは嬉しいですね。
細胞の修復やコレステロールのコントロール、ホルモンバランスの調整など、更年期を迎える年齢の中高年が積極的に取り入れたい食材です。
代謝が落ちて太りつつある人も、若々しく美しくありたい人も、腸を整える食物繊維は大事です。それが大根おろしにはたくさん含まれています。
ダイエットしたい人も、アンチエイジングに取り組む人にも、毎日の大根おろしを食べることをおすすめします。