遅いと言うことはない【大人から空手を習う初心者の男性も女性も黒帯を目指せ】
『空手は子供でも老人でも、男でも、女でも、誰でも稽古出来る。空手の稽古は、各自の体力応じて、激しくも軽くも自由である。空手の稽古は、狭いところでも、広いところでもいっこうにさしつかえない。空手の稽古は、朝でも昼でも晩でも、ちょっとの時間でよろしい。要するに空手は鍛錬法としても、健康法としても、護身術としても、最も理想的である。』
空手の名人達人の型の演舞が掲載されている重要文献と名高い『空手道大観』の序文に書いてあります。
空手を始めるのに遅いことはありません。老人でもです。
やってみたら良い【大人から空手を習う初心者の男性も女性も黒帯を目指せ】
これは、空手をすることだけに限らないのですが、やりたいことをやろうかどうしようか迷う時というのは、失敗したらどうしようとか、誰かに笑われたら恥ずかしいとか、うまくいかなかったときのことを想像して恐怖を覚えてしまっている時です。
やりたいことはやった方が良いのです。
やりたいことをやる許可を自分に与えた方が良いのです。欲しいものを欲しいという気持ちも、わがままをいうことも許可してあげたらいいのだそうです。もちろん、誰かに迷惑をかけたり傷つけたりして良いということではありません。
人は「安定」を求めるそうです。えいやーと自分の背中絵を推してあげたいですね。
迷った時には、子供や親友が同じことで悩んでいたら、どうアドバイスするか考えたらいいと言います。
死ぬときに悔いが残るのは心残りがある時だと言います。やれることはやったという気持ちは不完全燃焼の気持ちを減らし人生に後悔を残さない生き方につながります。
人生に悔いを残さないためにも、子供の頃やってみたかったけど出来なかったなぁと思い出したのであれば、今、したら良いのです。
参照:心理カウンセラーの根本裕幸さんのオフィシャルブログより
40や50代の大人が初心者で空手を始めて黒帯を取ることは珍しくはない【男性も女性も黒帯を目指せ】
初段だけにとどまらず、二段三段と挑戦を続けている人が身近にいます。
40代後半で始める人、還暦過ぎてから空手を始めて、黒帯を取った人も次を目指しています。
最近はプライバシーの問題があるのか、生徒同士は本人が話さない限り年齢はわかりませんが、何年か付き合ってプライベートの話をするようになってから、「えーーーお孫さんいるのぉ?」と驚くこともしばしば。
そして、黒帯をとった今、さらに上手くなりたくて日々稽古をしています。
私の身近でも何人もいるのですから、全国的にみたらかなりの数いるのではないのでしょうか。
身近な市民大会や大きな会場で行われている空手の試合を見に行ったらいいと思います。マスターズの大会なんかもいいですね。気になる選手の道場の名前がわかると思いますから、そこの門を叩いてみるのがいいかもしれません。
どんな空手をしたいのか具体的なイメージを持って道場を探す【大人習う初心者の男性も女性も黒帯を目指せ】
何がやりたいのかを考える
自分の憧れややりたいことが何か考えてみた方が良いと思います。
憧れは、フルコンタクトの組手なのか、オリンピック選手のようなキレキレの形をしたいのか、憧れの選手がいるのか。具体的にやりたい形があるのか。
それとも、子供と一緒に運動したり、頑張る背中を見せたりしたいのか。
空手と一言で言っても様々な道場があります。同じ流派でも指導者によって雰囲気も指導方法も変わります。
ですから、自分がなにをイメージして、何がしたくて空手をしたいと思っているのかをはっきりさせておいた方がいいのです。そして、それが叶う道場を調べて見学に行くといいでしょう。
オリンピック選手の清水希容さんのように糸東流の形、「チャタンヤラクーサンクー」が打てるようになるのが最終目標の人は、和道会などの和道流や松濤館では希望は叶わないのです。
流派ごとに考え方が違うので、稽古に大切な形が異なります。
和道系の道場では、高段者になると柔術を絡めた投げ技がある『基本組手』や正座から始まる『居捕り』を学べる道場がありますし、松濤館では男子形の世界的な人気選手・本一将選手のような「ガンカク」の形が学べます。
あなたがやってみたいと思った選手のその形、本当に「カンガク」ですか?
和道流には「ガンカク」と順番がよく似た形があります。「チントウ」という名のその形は、蹴りの種類や立ち方、タイミングが異なります。
このように、流派によって解釈が異なるだけで、順番はほぼ同じという形もあるのです。
「とにかく試合に出て勝ちたいんだ!」っていうのなら、大会を見に行って、上位を独占している道場に通ってみるのも良いかもしれません。
私は、武道の空手が好き
場所
最低でも週に一度は通いたいです。
初心者のうちは、稽古のその時間しか空手をやらないものです。とにかく通うことが大切なので、通いやすい場所というのは大切な要素です。
楽しくなってきたら、取れないはずの時間が取れるようになりますし、通えない距離が近く感じるようになります。
見学した時に、なりたい未来の自分の目標がいるかをみる
通いやすいところに越したことはありませんが、あんな風になりたいと思える人のいる道場に通いたいものです。
あんな風になりたいなという人が見つかれば、自然と目で追うことになります。見ることは稽古になるのです。自然と体の使い方やリズムを真似ます。空手は真似から入ります。師匠に変な癖があると、弟子はほとんどその癖がうつってしまうということも起こります。ですから、あんな風になりたいなという人がいるところで習いたいものです。
松濤館の上段の足刀蹴りは股関節が固いのできついそうだなと思う人もいるでしょう。
フルコンタクトや剛柔の受けの練習は痛そうだけれどやっぱりやってみたいとか、自分の気持ちの確認にもなります。
見学に行くと、自分の心が動きます。迷っているなら、見学に出掛けてはいかがでしょうか。
流派など
伝統空手は、糸東流、剛柔流、松濤館流、和道流などの全国空手道連盟所属のオリンピック選手のような空手ができる流派や上地流や劉衛流などの沖縄空手、フルコンタクトと呼ばれる極真空手など沢山の流派があります。
わからないことや不安なことは見学の時に聞いてみたら良いと思います。
同じ黒帯でも、自分の道場内だけの黒帯もあれば、全日本空手道連盟の公認の段位もあります。全日本空手道連盟の段位は、全空連の認定が必要です。伝統空手と言われる流派の人は、自分の流派と全空連、両方の審査を受けています。流派の段位は二段だけれど全空連は初段ということもありえます。
どこにも所属しないで道場を開いている人からの黒帯は、その道場内だけで認められている黒帯です。全空連以外の団体の所属であれば、その団体内で通用する黒帯です。得られる黒帯がどこの認定なのか知っておくといいでしょう。
オリンピックのような全日本空手道連盟が主催するの大会には連盟所属の団体でなければ参加できません。全国大会、世界大会といってもその団体ごと大会です。団体が違えば同じ土俵で戦うことはありませんから、どんな空手をしたいのかは結構重要なのです。
間違えたと思ったら、変えたらいいと思いますけど。あんまり、しがらみに囚われない方がいいです。
どの流派が良いのかは、どんな空手をしたいのかによりますので、違うものを比べる必要も優劣をつける必要もありませんしできません。
沢山あるということは、あなたのやりたい空手はきっと見つかるということです。
どんどん出かけて、見に行きましょう。
まとめー誰でもいつからでも空手はできる【大人から習う初心者の男性も女性も黒帯を目指すとより楽しめる】
「上手くなりたい、納得のできる動きをしたい」
自分を見つめ、自分の理想に近づくために、日々修行する姿は美しいです。
空手の稽古を行うと、筋肉や体力、体型や体脂肪などの外面から、考え方など内面まで、変化していきます。実感として何を感じるかは個人個人で異なります。
変化していく自分に会えることは喜びとなり、生きがいになっていくことでしょう。
以前に沖縄の新聞記事で読んだ記憶があります。
還暦過ぎて空手を始めて黒帯になって、80代になっても上手くなりたいと稽古している女性写真でした。
かっこよかった。そうなりたいと思っています。
一生修行、共に精進しましょう。