糖質で太ると言われる2つのこと【過剰摂取・食後高血糖】
糖質は、主に食品中の炭水化物に含まれる三大栄養素の一つです。
炭水化物は消化酵素によって分解され、体内でブドウ糖となり、エネルギー源として使われます。
糖質は1グラムあたり4キロカロリーのエネルギーを提供します。
このようなエネルギー源となる炭水化物に含まれる糖質が太るから制限したほうがいいと言われているのは何故でしょうか?
それは肥満の原因が、次の2つの理由が多いからです。
- 過剰な糖質の摂取
- 食後高血糖
急激に血糖値をあげない低GI食品で適量の糖質を他の栄養素(タンパク質や脂質、ビタミンミネラルなど)とバランスの良い食生活をしている人の糖質までも減らしたほうが良いと言われているわけではありません。
過剰な糖質の摂取は太る
白米中心の食生活は、基礎代謝が低くなる中高年になると食事の糖質の割合が高くなる傾向にあります。
健康的な食生活は、糖質だけ突出しないで、タンパク質や脂質、ビタミンなどバランスよく摂る必要があります。
糖質は1グラムあたり4キロカロリーのエネルギーを提供します。
摂取する糖質の量が増えると、摂取するカロリーも増えます。 過剰なカロリー摂取は体重増加の主な原因となります。
過剰な糖質を摂取、つまり食べ過ぎると、体内でエネルギーとして消費されなかった分が脂肪として蓄えられます。
これは、摂取した糖質がエネルギーとして必要な量を超えた場合、余った糖質が肝臓に省略され、そこで脂肪に変換されるためです。
ただし、過剰な糖質の摂取は、脂肪の摂取を促進する可能性があります。
食後高血糖だと太る
インシュリンの働き
食後高血糖(食後高血糖)とは、食事の摂取後に血糖値が一時的に上昇する状態を指します。
通常、食事を摂ると炭水化物が消化吸収され、ブドウ糖(血糖)が血液中に放出されます。
その後、膵臓から分泌されるインスリンの働きにより、ブドウ糖は細胞に取り込まれ、血糖値は正常範囲に戻ります。
しかし、食べ物によっては食事の直後に急激に血糖値が上がってしまう食後血糖値と言われる人は、下がるのにも時間がかかり、血糖値が正常範囲よりも高くなります。そして、多量のインスリンが分泌され、急激に血糖値を下げます。
これは、長時間にわたって脂肪を蓄えやすい状態が長く続くことを意味し、太りやすくなります。
食後高血糖は、糖尿病やインスリン抵抗性がある人によく見られる状態です。
高血糖が持続すると、血管疾患などのリスクも高まります。
食後の高血糖を管理するためには血糖値をあげにくい食事の質を改善し、糖質の摂取量をコントロールすることが重要です。
バランスの取れた食事、適度な運動、必要に応じた治療などが有効な対策となります。
血糖値を急上昇させる食品は、高GI食品と呼ばれます。
高GI食品
高GI(グリセミック・インデックス)食品とは、消化吸収が速く血糖値を急激に上昇させる食品のことを指します。一般的には、以下のようなものが高GI食品に含まれます。
- 白米やパン、パスタなどの精白された炭水化物
- 甘いお菓子やジュース、スポーツドリンクなどの砂糖を多く含む飲料
- じゃがいもやかぼちゃ、人参などのでんぷん質の多い野菜
- 一部の果物、特にドライフルーツやジュース
これらの食品は、消化吸収が速いため、血糖値を急激に上昇させます。
低GI食品
低GI食品は、消化吸収が遅く、血糖値の上昇が緩やかなため、健康的な体重管理に役立つと言われています。
低GI食品には、全粒穀物、豆類、野菜、果物などが含まれます。
食欲が増進する
食後血糖値が大きく上がると、インスリンが分泌され血糖値が下がります。
血糖値が下がると、低血糖の状態だと脳に伝えられ、食欲が増進します。
これが、過剰なカロリーを摂取してつながり、体重増加の原因となります。
まとめー糖質を摂ると、どうして太ると言われるのか?
肥満の原因が、糖質の食べ過ぎや食後高血糖でのインスリンの働きによるものが多いからです。
- 過剰な糖質の摂取
- 食後高血糖
急激に血糖値をあげない低GI食品で適量の糖質を他の栄養素(タンパク質や脂質、ビタミンミネラルなど)とバランスの良い食生活をしている人の糖質までも減らしたほうが良いということではありません。
過剰な糖質の摂取につながる食欲の増進が、食後高血糖のインスリンの多量分泌が影響している可能性があります。
なので、肥満に悩む人は、食後高血糖の改善にチャレンジしてはいかがでしょうか。