ハロウィンって何?
日本でハロウィンの時期に魔女みたいな仮装をすることは知っていますが、いったいハロウィンとはなんなのか、紐解いていきたいとおもいます。
ハロウィンで思い浮かべるのは、かぼちゃと仮装です。
私は秋の収穫祭みたいなものだと思っていました。同じように考えていた方はさもいるのではないでしょうか。
これが、あながち、まちがいではないのです。
2020年10月28日に駐日アイルランド大使ポール・カヴァナ氏からの日本の皆様へと、メッセージが送られ、その中で、『収穫期の終わりを祝う』とあり、つまり収穫されたことを祝わうことも祭りの一つの意味ということになります。
一年の終わりでありふゆがはじまり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられている古代ケルト人が毎年10月31日に行うことが起源のお祭りで、悪い精霊や魔女から身を守るために仮面を被ったり仮装をしています。
19世紀にアイルランドやスコットランドからやってきた移民によるものとされていまして、キリスト教のお祭りではありません。宗教的な意味合いはないので、アメリカでも受け入れられ、アメリカ風のハロウィンの風習が広がっています。
ハロウィンが大々的に行われているのは主に英語圏でイギリス帝国に侵略植民地かしてイギリス文化が広まった地域、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアなどです。アメリカの一部キリスト教の学校では、ハロウィンはキリスト教由来の行事ではないから行わないよう通達されることもあるといいます。
ラテン系、ローマ帝国時代にラテン語が広まった地域、イタリアやスペイン、フランス、ブラジルやアルゼンチンなどはハロウィンにはあまり興味がなく、翌日の11/1の「諸聖人の日」を重要視してお祝いしているようです。
ハロウィンという言葉は、キリスト教徒起源のようです。聖人たちの夜。スコットランドの表現らしいです。かがり火で作物と動物の犠牲を捧げたようで、そのかがり火を「ジャック・オー・ランタン」と言われるカブをくり抜いたランタンに入れて、11/1家に持ち帰ってかまどに火をつけて悪い妖精が入らないようにしましたが、アメリカでは株はなかなか手に入らず、カボチャを用いました。
アイルランド大使のメッセージとアニメ
「ハロウィーンは、アイルランド語で「夏の終わり」を意味するお祭り「サウィン(Samhain)」が起源です。何千年も前の古代ケルト人たちは、収穫期の終わりを焚き火、饗宴、異教徒の儀式で祝っていました。
古代の人たちは、サウィンを現世と来世を分ける境界が弱まる時と捉え、死者の魂が墓からよみがえり、地方をさまよって生家に帰ると信じていました。死者の魂は、幽霊や妖精、ゴブリン、悪魔などの姿をしており、彼らが家に戻ってきた時に機嫌を損ねないよう、当時の人々は食べ物や飲み物を出し、自らも不気味な仮装をして身を隠していました。
後にキリスト教がアイルランドに伝わり、何らかの形で数々の超自然的思想と共存し、そのお祭りの人気は維持されました。そして、過去2世紀にわたるアイルランドからの移民に伴い、このハロウィーンの伝統がアメリカに伝えられ、世界的な人気へと発展することとなったのです。
日本でも、あらゆる年代の方々がハロウィーンを受け入れてくださっています。現代のアイルランドでもハロウィーンは伝統に則って祝われており、デリー、ミース、ダブリンで開催される有名なフェスティバルには、毎年多くの参加者が集まります。
今年は世界的な新型コロナウイルス感染症の流行により、例年とは異なるプログラムになることが見込まれますが、それでもなお、新たな試みとなる多くの企画により、家族や友人とともにハロウィーンを楽しむことができるのです。…(略)…ハロウィーン発祥の地アイルランドから皆様へ、ハッピー・ハロウィーン!以上」
子供が訪ねてくる地域にいる方への注意事項
子供の頃になかった風習は、身についていませんので、周りが静かなら、それで良いのではないでしょうか。
一緒に楽しむ仲間がいたり、面白いと思ったら、今は大勢で集まることやアルコールを伴う飲食を積極的に行う時期ではありませんが、仮装してオンラインで楽しんでみたり、部屋を飾り付けして楽しむのも良いのではないでしょうか。
アメリカ風のイベントは、仮装をして、近くの家々を訪ねて「トリック・オア・トリート」(お菓子をくれないと悪戯するよ)と言って、お菓子をもらったりする風習のようです。
玄関に電気がついていると訪問可能の意思表示のようですので、該当地域の方々は、どうぞお気をつけください。意思やお菓子の準備のない方は、玄関の電気を10月31日は消しておきましょう。
その地域はどこからどこまで、10月31日だけでいいのかについての詳細は把握しておりません。参加されたい方は、最寄りのイベント主催者や町内の子ども会にお確かめください。
アメリカでは、近所にいたずら好きが住んでいましたら、お菓子を要求する前に、トイレットペーパーや卵で悪戯されちゃうようです。
個人的には、仮装も悪戯も、見てみたいですけど、やられたら嫌ですから、限られた地域の中で楽しんでいただけたらと願っています。
まとめ
クリスマスのように、我々は仏教徒だとか難しく考えないで、新しいイベントとして楽しめば良いようです。
子どもと接する方は、配れるお菓子を用意しておけば、怖くはありません。
10月31日には、「ハッピーハロウィーン」と、明るく挨拶をするだけで、ハロウィン気分が味わえますので、まずはそこから入ってみるのはいかがでしょうか。
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