オリンピックでメダル候補者がたくさんいるっていうから、最近空手をYouTubeで見るんだけど、解説の人がいう上段とか中段とかってどこのこと言うの?
オリンピックの応援するのに、上段・中段・下段が分かった方が、解説者の言っていることが理解できて面白いですね。
上段・中段・下段の場所を説明しましょう。
空手の上段、中段、下段とは、どこのこと?
- 空手の上段とは、顔面・頭部・頸部
- 空手の中段とは、腹部・胸部・背部・わき腹
- 空手の下段とは、中段部位より下。
公益財団法人 全日本空手道連盟が2019年4月1日初版発行した『空手競技規定』によると、組手の攻撃が認められる箇所は7箇所。顔面・頭部・頸部の上段と腹部・胸部・背部・わき腹に中段に限られる。上段と中段の明記はあるが、攻撃が認められていない下段の部位についての明記はない。
空手の上段とは、どこのこと?
空手の上段とは、顔面・頭部・頸部
公益財団法人 全日本空手道連盟が2019年4月1日初版発行した『空手競技規定』、組手競技第6条の説明の中で、得点になる部位にコントロールされた技を決めることで得点されます。
「一本」と主審がコールする3ポイント獲得できる上段蹴りの説明の中で、上段についての記載があります。
主審のゼスチャーは得点者側の腕を、斜め45度に上げています。
上段とは、顔面、頭部、頸部をさす。
引用元/公益財団法人 全日本空手道連盟が2019年4月1日初版発行した『空手競技規定』
空手の中段とは、どこのこと?
空手の中段とは、腹部・胸部・背部・わき腹
公益財団法人 全日本空手道連盟が2019年4月1日初版発行した『空手競技規定』、組手競技第6条の説明の中で、得点になる部位にコントロールされた技を決めることで得点されます。
「技あり」と主審がコールする2ポイント獲得できる中段蹴りの説明の中で、中段についての記載があります。
主審のゼスチャーは、得点者側の腕を肩の位置で水平に伸ばしています。
中段とは、腹部、胸部、背部、わき腹をさす。
引用元/公益財団法人 全日本空手道連盟が2019年4月1日初版発行した『空手競技規定』
空手の下段とは、どこのこと?
空手の下段とは、中段部位より下。
公益財団法人 全日本空手道連盟が2019年4月1日初版発行した『空手競技規定』には明記されていません。下段の攻撃は認められません。
相手をつかまずに行う空手の伝統的な足払いは、体制を崩す目的で行われており、ダメージを与える攻撃と区別して禁止されていません。
まとめー空手の上段、中段、下段とは、どこのこと?
公益財団法人 全日本空手道連盟が2019年4月1日初版発行した『空手競技規定』、組手競技第6条の説明を参考に、オリンピックの大会で言う空手の上段、中段、下段は、次の通りです。
- 空手の上段とは、顔面・頭部・頸部
- 空手の中段とは、腹部・胸部・背部・わき腹
- 空手の下段とは、中段部位より下
スピードのある連続技が繰り広げられる空手の組手の試合で、いったいどの技が決まったのかわからない時には、審判のゲスチャーとコール(なんて言っているか)に注目してみてください。どの技が決まったのかがわかります。
あとは、動体視力との勝負です。スローモーションにすると、よくわかりますよ。日本選手の巧みな技とスピードを楽しんで観戦してみてください。