『キネマの神様/原田マハ』を読んで【8月には映画公開】ネタバレなし

目次

【基本情報】『キネマの神様/原田マハ』を読んで【8月には映画公開】ネタバレなし

あらすじ

主な登場人物

娘(歩) シネコンを作るプロジェクト進行中の大手の会社の課長だった。根も葉もない噂に嫌気がさして突然会社を辞めてしまい無職になる。
父 映画好きな父親は、ギャンブル依存であちこちに何百万も借金があり、娘や妻になんとかしてもらうつもりで、自分で返す気がないダメ男。
母 娘に頼ってばかりで謝ってばかり。父の文句や愚痴ばかり言っている母親。
映画雑誌「映友」の女編集長 日本の映画の黎明期を支えるも業績悪化や息子の引きこもりに悩む。
ローズ・バッド 論理的な映画論を持っている謎のブロガー。

あらすじ

大手企業の課長であった歩は突然仕事を辞めた。その日に、父が入院して、またもや多額の借金が発覚した。無職になった娘は、マンションの管理人の仕事を手伝う。父の管理人日誌はまるで映画日記。友達の経営する小さな映画館「テアトル銀幕」でしょっちゅうみている映画の感想が書かれていた。同じく映画好きの歩もその日誌に映画のことを書き加えた。
娘の文章を見つけた父は、素晴らしい文章なので他の人にも読んでもらいと思い、娘には無断で、映画雑誌「映友」のサイトに投稿した。それをきっかけに、歩は映画雑誌の編集部に採用され、父は「ゴウ」という名前で、映画ブログをスタートさせることになる。英訳して世界に発信するようになると、謎の人物ローズ・バッドが反論をしてきた。映画好きの爺さんゴウとローズ・バッドの応戦は、映画好きの間で評判となり、数多くの名画について議論を闘わせる。
ゴウとローズ・バッドの闘いの結末は?ローズ・バッドは一体誰なのか?歩たち家族はどうなるのか?

今後、映画の公開もありますので、結果が同じかどうかわからないので、ネタバレなしで終えておきます。

ページ数とジャンル、発行所

ページ数: 301ページ
ジャンル: 日本の小説
発行所:  株式外社 文藝春秋
第1版:  2008年12月15日
初出誌:  2007/7~2008/9 号「別冊文藝春秋」

【本の中で出てくる映画】『キネマの神様/原田マハ』を読んで【8月には映画公開】ネタバレなし

「ニュー・シネマ・パラダイス」

平成元年12月みる人を幸福にする映画。胸に染み入るオープニングの音楽が流れ出す。イタリア映画らしい、幸福感と哀愁がブレンドされた、ピアノとヴァイオリンの響き。
ベランダの白い手すりの上の植木鉢によっていたカメラが、ゆっくりと後ろに引いていく。潮風がそよ吹くシチリアの白いベランダへと、あっというまにつれさられてしまう。

大人になって有名な監督になった主人公のトトのもとに、子供の頃に仲良しだった映画技師のアルフレードが亡くなった、というニュースが飛び込む。村の司祭の映画の検閲でキスシーンの全てカット。映画の回し方教えてよ。火事、失明。故郷を忘れろ自分をすることを愛せ。

引用元/『キネマの神様/原田マハ』 より

「フィールド・オブ・ドリームス」

父親との和解。野球賛歌家族の愛/永遠の父親像にコンプレックスとノスタルジー。主人公レイ・キンセラ、アイオワかカンザスあたりで広大な土地の農場主か牧場主、バスルーム2つ以上ある一軒家、地元の野球ゲームをテレビ観戦する同じ価値観の妻と素直で元気な子供たち。70年代初頭UCバークレイ校を夫婦で卒業しているエリート。実現できなかった父親との和解。和解できなかった父と息子の現実。

「ワーキングガール」

ハリソンフォードがやさ男役で出ていて面白い。主人公はまるでお前のようなキャリアウーマンなのでつい肩入れして見てしまったよ。お前もいずれこのラストシーンのように重役椅子で高笑いかな。ハハハ……/ニューヨークのしがないOLが恋も仕事も勝ち取るサクセスストーリーだ。主人公が重役室で勝ち誇るラストシーンに、父は私を重ね合わせたのだろう。

引用元/『キネマの神様/原田マハ』 より

「カッコウの巣の上で」

ちぇっ、いばってやがる。あの人を見てると「カッコウの巣の上で」のラチェッド婦長を思い出すんだよなぁ。たしか、ルイーズ・フィレッチャーだったかな。ねちっこくて意地悪な婦長でなぁ。まったく、ジャック・ニコルソンも反乱したくなるってもんだよ。でもルイーズ・フレッチャーはあれでアカデミー賞取ったんだからなぁ

引用元/『キネマの神様/原田マハ』 より

「テルマ&ルイーズ」

あれはお前みたいなキャリアウーマンの話じゃないけど、女性が見るべき映画だろ。女であることの苦悩とすばらしさがあちこちに出てる。あのラストシーン、すごく悲しいんだけど、同時にスカーッとするよなぁ。

引用元/『キネマの神様/原田マハ』 より

その他

「セックス・アンド・ザ・シティ」「24」「自転車泥棒」「或る夜の出来事」「カサブランカ」「シャイニング」「ライフ・イズ・ビューティフル」「グッドナイト&グッドラック」「ブロークンバック・マウンテン」「ローマの休日」「あなたがいたら」「モーリス」「予告された殺人の記録」「花嫁のパパ」「アバウト・シュミット」「Marianne de ma Jeunesse」(フランス映画)「サスペリア」「時をかける少女」(アニメと実写)「市民ケーン」「ロビンフッドの冒険」「シェーン」「荒野の七人」「小説家を見つけたら」「プライベート・ライアン」「タイタニック」「アメリ」「戦場のピアニスト」「イングリッシュ・ペインシェント」「Shall we ダンス」「七人の侍」「ALWAYS 三丁目の夕日」「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」「ララミー牧場」「インディージョーンズ 最後の聖戦」「ターミナル」「ビッグ・フィッシュ」「猿の惑星」「フォレスト・ガンプ」オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」「リトル・ミス・サンシャイン」「アダムス・ファミリー」「ゴースト ニューヨークの幻」「天国から来たチャンピオン」「黄泉がえり」「河童のクゥと夏休み」

【本の中で出てくる映画人】『キネマの神様/原田マハ』を読んで【8月には映画公開】ネタバレなし

キーファー・サザーランド、ヨン様、バスター・キートン(満州の日本人専用映画館で見た喜劇王)、オードリー・ヘップバーン、淀川長治、ビビアン・リー、スカーレット・オハラ、原田知世、オーソン・ウェルズ監督、(ハリーポッター)、(キャプテン・ジャック・スパロウ)スピルバーグ父親への固執。ティム・バートン監督ディカプリオ、ブラピ、デヴィッドリンチ、ジョージルーカス、ハリソンフォード、ジャックニコルソン、マーティンスコセッシュ、ロバートレッドフォード、ロバートデニーロ、黒澤明、ユルブリンナー、マレーネ・ディートリッヒペドロ・アルモドバル監督(スペイン人)

まとめ【『キネマの神様/原田マハ』を読んで【8月には映画公開】ネタバレなし】

「キネマの神様」映画が公開されます。(2021/08/06金曜日 公開予定)当初、志村けんさんが、菅田将暉さんと二人で主役をやる予定でした。新型コロナに感染し、残念ながらこの世を去った代役には、志村さんと長い間交流のあった沢田研二さんが務めることになりました。

「キネマの神様」を読むと、地元の小さな映画館を探して、そこで映画を観に行きたくなりました。

今までは、新作をやっていないとか、マイナーな映画だしとか、見向きもしなかったくせに…

探し出して上演作品を見てみると、派手さはないけれど、きっと良い映画なんだろうなと思える作品が並んでいます。

私、決めました。これからは、小さな映画館で、流行りや娯楽の映画だけではなく、心に残るような映画も観ます。

原田マハさんの作品は、価値観とか時間の使い方も変えてしまう力のある作品ばかりです。今回の「キネマの神様」も、思いもしなかった世界を見せてくれそうです。

あたなの町にも小さな映画館はありませんか?懐かしい映画や、心に響きそうな作品ありませんか?そんなことを問いかけたくなるのは、この本を読んだからです。

おすすめです。

created by Rinker
¥748 (2021/06/23 19:15:44時点 楽天市場調べ-詳細)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる