『自分を愛する力/乙武洋匡』の内容【ネタバレ無し】講談社 現代新書
あらすじ
息子として両親に愛され、教師として現代の親子に寄り添い、父親として子育てを語った本。「自分を愛せない人への処方箋」という精神科医泉谷閑示氏との対談もある。
読んでいくと愛される重要性に気がつき、自らを愛そうとの気持ちが強くなる本です。
ジャンル・ボリューム
講談社現代新書、238ページです。
サラッと読めて元気が出てくる本です。
自分を愛する力/乙武洋匡(講談社)から学んだこと
自分を愛する自己肯定感を育む重要性
人から愛されることを受け入れることができる
どうせ自分なんか人から愛されることなんかないんだと投げやりになる時が人生の中では何回かありました。そんな時、なんだか自分の人間性を否定されたような、ダメな人間だから拒否されたように感じて心に傷を負ったようになって落ち込みます。
でも、よく考えると、どうせ自分なんかのことを好きになるはずがないと疑う気持ちがあって、自分が愛されることに自らが許可を出していない、つまり、「自分のことを自分が愛していないのだから人だって愛するわけがない」と人から愛されることを自ら拒否していることが原因だったりします。
自己肯定感があると、そのままの自分を受け入れて、人から愛されること受け入れることができます。自分も人も信じることができようになります。
人を愛することができる
人に愛していることを伝えることができます。
自分に自信が持てないと、どうせ自分なんて愛されるわけがないと愛する人に愛していると伝えることができません。伝えることをしないと伝われことはありません。
叶うかどうかは別にして、伝えることをしても良んだと思えるには、自己肯定感は必要です。
自己主張ができる
自分はこう思う。そう言いたくても否定されたりバカにされるのではないかと不安になります。
否定されることや受け入れられないことはあるでしょう。人は考え方が同じではありませんし、全員と波長があって付き合える人はいません。
賑やかな人が沢山いる都会が好きな人もいれば、山の中で静かに本を読むのが好きな人もいます。お互いの好きなことの違いを認めて、それぞれが居心地の良いことをしたいと主張すれば良いのです。
どちらかが我慢したり犠牲なったりすることを、する必要も強いる必要もないのです。
自己主張ができると、居心地のいい環境も手に入れられることに繋がります。自分の考えを人に話すことは自分を理解してもらえることにもつながりますし、波長の合う仲間にも出会えます。
私はこれがしたいと主張して居心地の良い環境を作っていけば良いのです。
だけど…自分を愛する力は自己愛ではないのでしょうか?
本を読むと、自分を愛する力は自己肯定感で自己愛だけれど、ただ自己中心的で他人を大事にしない自分だけしか大切にしないわがままな歪んだ自己愛ではなく、健全な自己愛だということがわかります。
自分を愛することができるようになると、他人が自分自身を愛することも理解することができるようになり、それが自分と他人の違いを認められることに繋がって、健全な自己愛は大切であること、自己肯定感は必要だということが読んでわかります。
しかし、その後の乙武氏の報道からの離婚などをみると、本で主張していた健全な自己愛のバランンスを崩してしまうと、度が過ぎた自己愛になってしまう可能性があるということがわかります。
そして、その後もTVで乙武氏の姿を見て、人は失敗てもやり直す力を持っていること、その力を発揮するのもまた、自己肯定感が下支えになっているのではないかと考えます。
まとめ【自分を愛する力/乙武洋匡(講談社)を読んで】
私は『自分を愛する力/乙武洋匡』を読んで、自己肯定感の重要性を受け取りました。
九州大学の研究論文の「児童期の感動体験が自己効力感・自己肯定意識に及ぼす影響」によると、児童期に本を読んだりして感動をすることは自己肯定感にプラスの影響があるとされています。
大人になってからの感動がどれほどの影響があるかわかりませんが、大人であっても心が成熟しているとは限りません。未熟な心を成長させてくれたらいいなぁと思いながら、これからも感動する本を読んでいきたいと思います。
自己肯定感は困難に立ち向かう勇気を与えてくれる。
こちらは本を読んだ時の個人的な感想を書いたnoteのブログです。よろしかったらのぞいてください。
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