菊芋にも含まれているイヌリンって何?【食後高血糖を改善したい50代60代へ】
イヌリンは、植物の根や塊状茎、根茎に存在する多糖類の一種です。
イヌリンは、菊芋の他にも、チコリー根、アーティチョーク、ジャガイモ、タロイモ、カリフラワー、玉ねぎなどに含まれています。
イヌリンは、消化酵素によって分解されないため、腸内に存在する善玉菌のエサとなり、腸内で発酵してショ糖やビフィズ菌の増殖により腸内環境を整えて、免疫力を高め、便秘の予防や改善などの有益な効果が期待できます。
また、イヌリンは、カルシウムの吸収を促進する働きもあり、骨粗鬆症の予防にも役立ちます。
注目すべき点として、イヌリンは消化吸収されずに大腸まで到達するため、糖質の吸収を阻害する働きがあります。
この性質を利用して、イヌリンを含む食品を食事の際に摂取すると、血糖値の上昇を抑制する効果を発揮してくれます。
多くの研究結果が示すとおり、食後血糖値を抑えることは、太りにくくするためにも非常に重要です。
イヌリンは菊芋に多く含まれているので、菊芋由来のイヌリンを用いたサプリメントを用いると便利です。
これを食事の際に摂取すると余分な糖質がカットされた食事になります。
- Wolever TM、Gibbs AL、Chiasson JL、他。過体重および肥満の成人に対する食事の血糖負荷軽減の効果: ランダム化比較試験。J・クリン・ナトルです。2012 年 1 月;95(1):266-75。土井:10.3945/ajcn.111.024927。
- ミッテンドルファー B、マグコス F、ファブリーニ E、他。吸収後および摂食状態における過体重女性の経口グルコースに対する代謝反応。Am J 生理内分泌メタタブ。2009 年 4 月;296(4):E865-71。土井: 10.1152/ajpendo.91043.2008。
- Li H、Ji CY、Zong XN、Zhang YQ。0 歳から 18 歳までの中国の小児および青少年の BMI 成長曲線。中華爾科志。2009 9 月;47(9):646-53。
- アブドゥル・ガニ MA、松田 M、バラス B、デフロンゾ RA。筋肉および肝臓のインスリン抵抗性指数は、経口ブドウ糖負荷試験から得られます。糖尿病ケア。2007 4 月;30(4):89-94。
- Yki-Järvinen H. 非アルコール性脂肪肝疾患とインスリン抵抗性の栄養調節。栄養素。2015 年 3 月;7(3):912-38。土井: 10.3390/nu7030912。
これらの論文は、食後血糖値の上昇と肥満の関係を調査し、 研究結果から、食後血糖値の上昇を重点的に肥満の予防や管理に有効であることが示されています。
イヌリン(菊芋やチコリのサプリ)を用いた実体験の結果【食後高血糖を改善したい50代60代へ】
食事の内容や量、動く量だって変わらないのに、太ってきているって思ったことありませんか?
年齢を重ねると代謝が落ちてきて、基礎代謝が変わります。
その代謝に合わせて食事の量を減らせば良いのでしょうが、いつからどのくらいずつ減らせば良いのかわかりません。
50代後半女性の場合
50代後半に入院して糖質たっぷりの流動食の生活をしてから体が狂いだし、一気に痩せて、食生活を戻していくにつれ、体重が増加しました。
快調だった食生活の変更をしました。
50代中頃まで、朝は白湯とバターコーヒーかブラックコーヒーのみ、昼はサラダからよく噛んで食べるようにしてスイーツを食べるのは昼のタイミング、夜も食物繊維のあるものから食べてからたんぱく質、最後に糖質となんとなく順番に食べ、ビールも350ml毎日飲んでました。この食事の仕方は、40代も50代前半の私には非常に合っていて、お腹が減り過ぎて我慢することもなく、オヤツもビールも飲んで体重コントロールができ、快適でした。
50代後半になると様子が変わってきました。いつもの運動量で、息があがって筋肉の疲れが取れなくなって痛みが出るようになったのです。
食べすぎると消化不良で冷や汗をかいてお腹が痛くなるようにもなりました。腸の老化を感じます。
運動頻度や負荷落とさなきゃと思っていた矢先股関節を傷めました。すぐにコロナ禍となり、運動量が激減。そんな時、体に異変が現れ、入院を2度しました。
筋力も枯れて体力もなくなり、急激に体重が減り脂肪で戻りました。身体が変わってしまって、このまま老化が進んでいくのかなぁと諦めそうになった時期もありました。
やることはシンプル。『身体の脂肪を減らし、筋肉をつける』だけです。筋肉だけは何歳になっても鍛えられることを諸先輩達を見て知っていました。みんな同じだと思いますが、楽しいことを頑張るのは好きですが、我慢は苦手。食欲は動けない時に唯一残された楽しみです。
長生きするかもしれないことのために唯一の楽しみを放棄するでしょうか。年齢が高くなるとやせにくい理由がわかってきました。
なんか私でも続けられる楽な方法ないかなーと探していて脂肪を減らすのに「効果あるのかも?」というものに出会えました。
それが、イヌリンを用いたサプリメントでした。
イヌリン自体に反応しているのか、イヌリンが多く含まれているものなら顆粒でも粉末でも、原料が違っても効果が出ました。ですが、菊芋由来のイヌリンで長期間試して調子が良いので、あえて表題には『(菊芋)』を入れています。
お菓子を食べても、ラーメン食べても、夜にお菓子食べても、サプリメントと一緒に食べたら体重が増えなかったのです。
だけど、お腹にガスが溜まって、おならが止まらなくなりました。
この時期は、太らないけどたいして痩せず、約3週間続きました。
腸内環境整えていたのかなぁ。
それを過ぎると、ゆっくり体重が減っていってます。
- おならが止まらない(ひと月で落ち着く)
- コロコロ便だったのが、快便(初期の頃は、複数回)
- 食事の時とおやつの時の食べる直前に摂取
60代男性の場合
お腹ぽっこりで肥満に悩む家族にも試してみました。
仕事中におならが出続けるのは困るというので、私の半分の量でスタートしました。
家族はゴルフとジムに通って運動量が多いせいなのか、体質の違いなのか、反応がよくて、ほんの数日で、やっちまった食事や飲み会でも体重が増えないとすぐに言いだし、昼食前にもサプリメントを摂りたいと持ち歩くようになりました。そうすると2週間で減りだしました。
サプリメントの量は、ずっと同じではなく、お昼の丼ものやラーメンの時には増やしたり、糖質が多いと感じた時で調整しているようです。
- ガスが溜まることも、おならが止まらないこともない
- サプリメントを多く摂り過ぎると便が緩んで下痢になる
- 便秘気味だったのが快便に変化
- 食事の時とおやつの時の食べる直前に摂取
おすすめのイヌリンサプリメント(原料は菊芋やチコリなど)【食後高血糖を改善したい50代60代へ】
菊リッチEX5−ALA(菊芋、粒)
私がとっているサプリメントはこちらです。めんどくさがりや外食用に持ち歩きたい人は粒が便利です。
食事の前に2粒、おやつの時に1粒で続けています。
ロハスタイル(チコリ、顆粒)
持ち歩かなくても良い人や、混ぜて溶かすのが面倒じゃない人、ご飯を炊く時に入れたい人は、粉を使っている人も多いですね。コスパいいです。
ニチガ(植物由来、粉末)
大手のニチガさんなら安心できる人も多いです。
イヌリン(菊芋)のデメリット【食後高血糖を改善したい50代60代へ】
次の症状を感じる人がいます。
- 消化不良
- 腹部膨満感
- 下痢
- おなら
食事後の血糖値上昇を緩やかにするイヌリン。
摂取する適量は人によって差があるようです。
症状が出たらイヌリンの過剰摂取です。
不快な症状が出ない量で3週間くらい腸内環境を整えて、それからが本番と考えると良いでしょう。
糖尿病の患者は、適切な栄養バランスを慎重に、医師や栄養士の指導受け取りながら適度な摂取量を守ることが重要です。主治医に相談してみてください。
まとめー好きな食べ物を我慢したくない人は、イヌリン(菊芋)サプリがおすすめ【食後高血糖を改善したい50代60代へ】
食事の直前にサプリメントを飲むだけで太らなくなるなんて、そんなものがあるって聞いた時は、詐欺か買わせようとしていると疑いました。
人によって体質が違うのだから、疑って良いと思います。
だけど、頑張っているのに痩せないと悩んでいる人は実際に試してほしいです。
イヌリンなどの有効成分は、ちょっぴり入っても入っていると言えるので、量を明記しているサプリメントを選ぶと良いですよ。
暴飲暴食してもなかったことになる夢の薬ではありません。
糖質の量に応じたイヌリンを摂取することで得られる効果です。
悩める同世代の人に届けば良いなぁ。