病気入院中の病院の流動食の献立【舌がんで舌部分切除手術後〜退院までの食事】
- 乳製品
- 飲むゼリー
- 栄養補助食
- 重湯
- 具なしの味噌汁
- 具なしのスープ
- ジュース
だいたい、これらのものが出されました。全てに、軽くとろみがついていました。
舌がんによる舌の切除手術後、病院が出してくれる流動食は、退院後の食事のイメージを作り、お手本となりました。
栄養バランスの取れた食事ではありますが、食べられる形態のものばかりではなく、それも含めて、流動食を作っていく上で、参考になりました。
その流動食を記録しておきます。
舌がんは、切除の範囲や深さによって、口からの食事がすぐ取れる場合もあれば、数日間、点滴で栄養補給してからの流動食になる場合もあります。
入院中の病院で提供されていた具体的な流動食の献立【舌がんで舌部分切除手術後〜退院までの食事】
傷口が萎縮しないように、最近は縫うのではなく、シールみたいなので貼り付けているようです。
剥がれないように。しゃべらない、ブクブクうがいはしない、舌を動かさないように注意を受けます。
特に、手術後2日くらいの間に取れる人が多いので、落ち着くまで特に気にするよう言われました。
ひと月くらいで肉が盛り上がってきて、自然と剥がれるのが理想のようです。
腕には、手術前から点滴がすぐにできる針が入っていて、術後も痛み止めや抗生物質なんか、点滴が定期的にあります。外れないとシャワーに入れません。
提供されていた流動食【午前中、舌がんで部分切除後 夜初めての流動食】麻酔が効いて痛くないし腫れてない
513kcal
- 中華風重湯 92kcal
- 味噌スープ 23kcal
- ミルクティ風ドリンク 200kcal
- 抹茶オレ 198kcal
ストローで吸うことは、舌に力が入らないうちは無理なので、ハサミで切って、空いた紙コップに入れて飲みました。完食。
抹茶が口の中を汚します。ブクブクうがいができないので、恐る恐るもぐもぐして口を濯ぎました。抹茶が頻繁に出てきたら、シールが外れるのは時間の問題だとさえ思えました。抹茶怖い…
提供されていた流動食【舌がんで部分切除後 1日目】痛みもなく快適 1583kcal
466kcal
- 中華スープ 4kcal
- コーンスープ 200kcal
- 飲むゼリー 200kcal ❌
- ヤクルト400 62kcal
このパウチ型の「飲むゼリー」と書かれているものは飲めなかったです。
舌が自分の舌ではない感じで、自分の意志で動かせないので力が入りません。舌に力が入らない時には吸うことができません。
頭を後ろに傾けて、喉の奥に流れきたものを飲み込む感じでの食事です。
喉が痛いので、液体を口に含ませて、顔を上に向けて喉を平らにすると飲み込む力が最小限になると発見してから、ずっと上を向いて飲み込んでいました。
ゼリーは揉んだら多少柔らかくなりましたが、ゼリーをなるべく喉の奥の方に上を向いて落としても、飲み込める位置にまでは入れられません。二口くらいで断念しました。
喉を動かして奥に運ばなければ食べ物は奥にいかないのです。このことを初めて理解しました。舌を動かしてはいけない時期に、ゼリーは無理です。
一番初めに出てくる飲み口に入っているゼリーは揉むことができず硬くなっています。初めてゼリーにチャレンジした時に、舌の傷口の側の下、傷口の方に落ちていきました。慌てて、洗面所で水を含ませて吐き出しましたが、怖かったです。
612kcal
- 和風スープ 100kcal
- ブルーベリーミルク 282kcal
- 飲むゼリー 180kcal ❌
- 野菜ジュース 50kcal
甘い飲み物や優しい味のものは刺激はありませんが、ジュースは酸味があるからか、どこかがしみる感じがして、その後痛みました。
505kcal
- チキン重湯 97kcal
- 味噌スープ 23kcal
- 飲むヨーグルト 110kcal
- コーヒードリンク 275kcal
全て紙コップに入った食事でした。味噌汁以外、どれがどれだか口に入れないとわかりません。一度、みんな一口ずつ飲んでみて、中身を確認してから飲み始める食事の仕方になりました。
提供されていた流動食【舌がんで部分切除後 2日目】腫れだす 1521kcal
611kcal
- クリームポタージュ 161kcal
- ヨーグルトドリンク 319kcal
- ジュース 69kcal
- ヤクルト400 62kcal
飲み物の半分は乳製品なのだなぁと気がつき始めました。
448kcal
- パンプキンスープ 186kcal
- コンソメスープ 5kcal
- ラッシー 207kcal
- 野菜ジュース 50kcal
パンプキンスープは、久しぶりに違う食べ物の味がして嬉しかったです。
462kcal
- 昆布風味重湯 92kcal
- 味噌スープ 23kcal
- 豆乳ドリンク 167kcal
- 飲むゼリー 180kcal ❌
ゼリーは食べられなくても出続けます。
提供されていた流動食【舌がんで部分切除後 3日目】腫れのピーク、点滴外れる 1709kcal
591kcal
- 飲むゼリー 200kcal ❌
- コンソメスープ 100kcal
- りんごオレ 217kcal
- ジョア 74kcal
570kcal
- コーンスープ 131kcal
- コーヒードリンク 279kcal
- 野菜ジュース 59kcal
- 飲むゼリー 101kcal ❌
548kcal
- 和風重湯 139kcal
- 味噌スープ 23kcal
- パンプキンスープ 186kcal
- ヨーグルトドリンク 200kcal
食べやすい流動食【舌がんで部分切除後 4日目】前の晩から点滴跡が痒くて保冷剤で冷やす 1582kcal
445kcal
- 飲むゼリー 200kcal
- 味噌豆乳スープ 115kcal
- ジュース 68kcal
- ヤクルト400 62kcal
メイバランスのゼリーの方が柔らかそうなので、再チャレンジしてみました。
よーく揉んで柔らかくして、はじめに出てくる硬いところは捨てて、真上を向いて、喉に落とすと、丸呑みできました。初めからみたら、進歩です。
しかし、息苦しいですし、首が痛くなります。
この丸呑み作業は、楽しくも美味しくもないのであまりしたくないですね。
642kcal
- 和風スープ 100kcal
- クリームポタージュ 104kcal
- ヨーグルトドリンク 379kcal
- 野菜ジュース 59kcal
495kcal
- 梅昆布重湯 92kcal
- 味噌スープ 23kcal
- ミルクティー風ドリンク 200kcal
- 飲むゼリー 180kcal ❌
提供されていた流動食【舌がんで部分切除後 5日目】頭痛(ベッドでブログ書いていて目の疲れかも…)、ホットタオルと熱いシャワーで改善 1597kcal
447kcal
- コーンポタージュ 189kcal
- カルピス 95kcal
- 飲むゼリー 101kcal ❌
- ヤクルト400 62kcal
607kcal
- 飲むゼリー 200kcal ❌
- シチュー 148kcal
- コーヒー風ドリンク 200kcal(これはとっても美味しいです)
- 野菜ジュース 59kcal
543kcal
- 昆布風味重湯 92kcal
- 味噌スープ 23kcal
- ヨーグルトドリンク 359kcal
- ジュース 69kcal
提供されていた流動食【舌がんで部分切除後 6日目】ひどい頭痛、PC触れず寝る。栄養指導 1587kcal
621kcl
- オニオンスープ 43kcal
- クリームポタージュ 116kcal
- コーヒー風味ドリンク 200kcal
- 飲むゼリー 200kcal ❌
- ヤクルト400 62kcal
527kcal
- 和風スープ 100kcal
- コーンポタージュ 189kcal
- 飲むゼリー 101kcal ❌
- ジョア 78kcal(ジョアがご馳走に感じました)
- 野菜ジュース 59kcal
437kcal
- コンソメ重湯 130kcal
- 味噌スープ 23kcal
- ラッシー 207kcal
- ジュース 68kcal
提供されていた流動食【舌がんで部分切除後 7日目】1546kcal
エンシュアの味を試すように言われて、そのままでは甘くて飲めないという人が多いとの栄養士さんの説明で、朝一番に病院内のコンビニで牛乳を買ってきて飲みました。
なので、お腹がいっぱいになって、ご飯は残しました。昔からあるコーヒー牛乳味で不味くないです。
入院中、ゼリー形状や好みじゃなくて食べられないくてひもじい思いをした時に、牛乳買って飲めばよかったと思いました。
559kcal
- 味噌豆乳スープ 115kcal
- アップルネモネード 105kcal
- カツゲン 77kcal
- 飲むゼリー 200kcal ❌
- ヤクルト400 62kcal
474kcal
- コンソメスープ 100kcal
- シチュー 148kcal
- 豆乳ドリンク 167kcal
- 野菜ジュース 59kcal
513kcal
- 昆布風味重湯 92kcal
- 味噌スープ 23kcal
- ミルクティ風ドリンク 200kcal
- 抹茶オレ 198kcal
提供されていた流動食【舌がんで部分切除後 8日目 退院】
466kcal
- 中華スープ 4kcal
- コーンスープ 200kcal
- 飲むゼリー 200kcal ❌
- ヤクルト400 62kcal
入院中の病院での歯磨きについて【舌がんで舌部分切除手術後〜退院までの流動食】
歯磨きは怖いので、傷から遠いところを歯磨き粉を使わずに磨き、あとは毎日の口腔外科に行った際に、洗浄してもらっていました。
傷口に当たらない歯磨きや、舌の汚れを優しく取る方法の指導をうけました。
舌を動かさないで乳製品ばかり飲んでいると、舌がかなり汚れます。
歯ブラシで優しく撫でても、回数をやると摩擦で痛くなります。
それでも、硬く動かない舌はあまり綺麗になってくれませんでした。
毎日、口内を綺麗にしてもらえましたし、歯磨きも怖がらずにできるようになりました。
口腔外科の担当の先生ほかみなさんに感謝です。
流動食が不味くて痩せたのは病院のせいなのか?
流動食がまずい
昨日まで、普通の食事を美味しく食べていました。
朝、コーヒーを飲んで、たっぷりの生野菜のサラダとチーズとお肉が中心でした。
コーヒーは飲めません。舌の刺激になるからです。
飲むことしかできないので、生野菜も食べられません。お肉も無理です。
流動食がまずいのではありません
。今までの好みの食事以外のものを食べざるを得ないのです。
おいしくありません。
仕方がないことです。
流動食は飽きた
- お粥っぽい味のもの
- スープっぽいもの
- 甘いラテみたいなもの
- スポーツゼリーか栄養補助的な飲み物乳飲料
ビールじゃあるまいし、水分ばかり飲めるもんじゃありません。紙コップに入ったものは日持ちもしませんし、いつまでも置いておけるものではありません。ほんのり温かいので、飲んでみようかなと思えます。
紙コップのものだけでお腹いっぱいです。栄養取れなさそうだと思って無理して飲んだこともありますが、無理やりイヤイヤ飲み込むものが美味しいとは感じませんでした。
紙パックやパウチのものが溜まっていきました。
味もメーカーも変えてくれるのですが、甘くて粉ミルクみたいな味のものが毎食です。飽きました。牛乳も好んで飲む方ではないので、苦しかったです。
流動食は痩せる
流動食でも、しっかり食べていたら痩せなかったのかもしれません。一番悪かったのは、栄養補給できるものをほとんど飲まず、カロリーが低い栄養もそれほどないものばかりでお腹を膨らませていたことです。
流動食の栄養と栄養不足
栄養のあるものから飲めばよかったと思っています。
水分は取っているもののエネルギーも栄養も足りていない状態で10日間過ごしてしまいました。
体重は測っていませんでしたが、減っていることは明らかでした。
短期間食べないのであればそれほど影響はないものの、退院してからもエネルギー不足を続けていくわけにはいきません。ちょっとでも太ってしまう太りやすい体質になってしまうからです。まず、それを防ぐためにもまずはエネルギーを取るようにしようと決めました。
病気になる前は、糖質を抑えた食事をしていて調子が良かったので、糖質だらけの食事は悲しかったです。
傷を治す方が先なので、思い切った運動も控えていました。食べることも、思いっきり体を動かすこともできず、コロナのこともあって外に出ていくわけにもいかず、やれることはベッドの脇でスクワットをするくらいでした。
私の病気は舌の小さな病変だけなのに、痩せて筋力が衰え、疲れやすくなって、食事のエネルギー不足栄養不足の怖さを実感しています。
次回も是非取りたい流動食
ジョアは美味しかった!
カフェモカも苦痛ではなくおやつとして喜んで飲めました。
退院後のことも考えて、市販の流動食を入院中から取り寄せて試せば良かった。
おすすめの市販の栄養がある流動食の記事はこちらです。
まとめー病気入院中の病院の流動食【舌がんで舌部分切除手術後〜退院までの食事】
提供されていたおもな食事(1521~1706kcal)
- 乳製品
- 飲むゼリー
- 栄養補助食
- 重湯
- 具なしの味噌汁
- 具なしのスープ
- ジュース
カロリーと乳製品からのたんぱく質を重視して、栄養は補助食品を用いて摂取する食事だと思いました。
反省
病院食が食べられない時用に、飲み慣れたもの用意しておけばよかった
コーンスープの素(クルトンあったら抜く)やインスタントお汁粉(餅入りなら抜く)などと栄養補助食品、飲み慣れたもの用意しておけばよかったです。
食事も人によって違うということや水分が多いので量があるけれどお腹がいっぱいで食べられないという情報以外分かりませんでした。それほど好き嫌いもないので、病院の提供されるものを頑張って食べようと何も用意していませんでした。
飲み込む時の痛みが原因で食事は苦痛で、顔をしかめて一口飲見込んでは一息ついてと、食事をするのに時間がかかり、ゼリーは痛くて食べられませんでした。
エネルギーも栄養も足りない食生活になって1週間で1キロ減りました。(おそらく1200kcal/日くらいしか取っていない)ゼリーの時には、違うものを飲めばよかったです。いつもお腹を空かせていました。
退院してから、好きな味の食事だけしていて、乳製品の栄養補助食品をしばらく飲まなかったので、さらにカロリーがうまく取れず、毎日測るたびに200g減ってしまい、エンシュアを毎日飲んで、体重の減少を止めました。
入院後に流動食になる予定の人は、おやつを持って行く感覚で、液体の好物を持参することをおすすめします。
感謝
最後に、お世話になった医療関係者の皆様に感謝します。
支えてくれて、優しくしてくれて、微笑んでくれて、明るく接してくれて、
ありがとうございました。
舌の部分切除手術後、入院中の流動食の記録でした。
どなたかの役に立つ日が来れば幸いです。